問題
番号利用法の目的に関する以下のアからエまでの記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
ア.
行政機関、地方公共団体その他の行政事務を処理する者が、国民の知る権利とプライバシー権に配慮しつつ、効率的な情報の管理及び利用並びに他の行政事務を処理する者との間における迅速な情報の授受を行うことができるようにすることが、番号利用法の目的の内容として定められている。
イ.
個人情報の適正かつ効果的な活用が新たな産業の創出並びに活力ある経済社会及び豊かな国民生活の実現に資するものであることその他の個人情報の有用性に配慮しつつ、個人の権利利益を保護することが、番号利用法の目的の内容として定められている。
ウ.
申請、届出その他の手続を行い、又は便益の提供を受ける国民が、手続の簡素化による負担の軽減、本人確認の簡易な手段その他の利便性の向上を得られるようにすることが、番号利用法の目的の内容として定められている。
エ.
行政分野におけるより公正な給付と負担の確保を図ることは、番号利用法の目的の内容として定められていないが、行政運営の効率化を図ることは、番号利用法の目的の内容として定められている。
正解 ウ
番号利用法の目的
本問は、番号利用法の目的(1条)に関する理解を問うものである。
ア.誤 り。
「行政機関、地方公共団体その他の行政事務を処理する者が、個人番号及び法人番号の有する特定の個人及び法人その他の団体を識別する機能を活用し、並びに当該機能によって異なる分野に属する情報を照合してこれらが同一の者に係るものであるかどうかを確認することができるものとして整備された情報システムを運用して、効率的な情報の管理及び利用並びに他の行政事務を処理する者との間における迅速な情報の授受を行うことができるようにする」ことが番号利用法の目的の内容として定められているが(1条)、国民の知る権利とプライバシー権に配慮しつつとは定められていない。従って、本記述は誤っている。
イ.誤 り。
個人情報保護法1条は「……個人情報の適正かつ効果的な活用が新たな産業の創出並びに活力ある経済社会及び豊かな国民生活の実現に資するものであることその他の個人情報の有用性に配慮しつつ、個人の権利利益を保護することを目的とする。」と定めているが、番号利用法の目的の内容としては定められていない。従って、本記述は誤っている。
ウ.正しい。
申請、届出その他の手続を行い、又は便益の提供を受ける国民が、手続の簡素化による負担の軽減、本人確認の簡易な手段その他の利便性の向上を得られるようにすることが、番号利用法の目的の内容として定められている(1条)。従って、本記述は正しい。
エ.誤 り。
行政運営の効率化及び行政分野におけるより公正な給付と負担の確保を図ることが、番号利用法の目的の内容として定められている(1条)。すなわち、行政分野におけるより公正な給付と負担の確保を図ることも、番号利用法の目的の内容として定められている。従って、本記述は誤っている。